2024年9月15日(日)、9月中旬とは思えない暑さが続く中、公共交通機関利用で御岳山(みたけさん)に登ってきました。
標高は929m。初心者向けの山として人気の御岳山。
これまでも何度も登ってきた、私にとって身近な山の1つです。
ケーブルカーを使用した大定番のルート。
登りをショートカットできるので、暑さがまだ厳しい今の時期にもおすすめです。
アクセス1【電車】 東京―立川―青梅―御嶽 <所要 約1時間50分>
こちらの記事では東京駅からのアクセス方法をご紹介しています。
中央線は中央特快やホリデー快速があり、乗った電車によっては中央線内でも乗換が発生することがあります。
また青梅線は本数が少ないため、乗換案内での検索必須です。
中央線で東京から立川に向かいます。
早朝の中央線は登山スタイルの方がちらほら。
立川に到着したら青梅線のホームに向かいます。
青梅線の出発ホームは1・2番線なのですが、違うホームから出発なことがあるため注意が必要。
1・2番線に下る階段のそばには”次の青梅線の出発ホーム”がわかりやすい表示があります。
チェックしてからホームへ。
近年、青梅線は青梅―奥多摩間がワンマン運転になりました。
中央線からの直通運転もなくなってしまったようで、立川から青梅まで行った後、青梅―奥多摩間を走る電車に乗り換えます。
酷暑のためか、連休の早朝とは思えない人の数。
ハイシーズンには、たくさんの登山客でいっぱいになるのですがなんだか寂しい気持ちに。
御岳山に行くには、御嶽駅(みたけ駅)で下車します。
空いている車内とはいえ、乗客の半数近くの方が降りたんじゃないかというくらいの人気っぷり。
バスへの乗り換えに急ぐ人たちで階段には列ができます。
山の「みたけさん」は「御岳山」と書くのが一般的だと思いますが、駅名は「御嶽駅」と書いて「みたけ駅」です。
長野県・岐阜県の「御嶽山:おんたけさん」と同じ漢字、大田区の「御嶽山駅」と同じ字を書きます。
アクセス2【バス】御岳駅―ケーブル下(滝本駅)<所要10分>
御嶽駅の目の前の横断歩道を渡り、左に進むとバス乗り場があります。
周りにはお目当てが同じ方々がたくさん。
御嶽・御岳問題ですが、西東京バスのバス停としては「御岳駅」(みたけ駅)となっています。
御嶽駅から御岳駅バス停に向かいます。(しつこい笑)
乗車時間は10分。運賃は340円。
乗車時間が短いのと、そんなにぐるぐる回る道ではないので、混雑した車内で座れなくても大丈夫。
アクセス3【ケーブルカー】滝本駅―御岳山駅<所要6分>
ケーブル下バス停を降りてコンクリートの急坂を登ると、ケーブルカーの滝本駅に到着です。
ここの坂、御岳山に行くたびに、”このルートできつい道トップ2に入る”と思っています。
運賃は600円。Suicaなどの交通系ICカードで乗れます。
乗車時間はたった6分。なかなかの斜度のところをこれで楽々!
ですが、盲点は車内の暑さ。
小さな扇風機ががんばってくれていましたが、暑さに汗がにじみます。
到着し、右の広場へ進むと…
ススキと山並みの向こうには街が広がっています。
今回のコース
御岳山駅→御岳ビジターセンター→武蔵御嶽神社→長尾平→天狗岩→ロックガーデン→綾広の滝→御岳ビジターセンター→富士峰園地→御岳山駅→滝本駅→ケーブル下バス停
登山地図を持っていくのがベストだとは思いますが、何も持って行かないくらいであれば、ぜひビジターセンターのHPをのぞいてみてほしいです。
分かりやすい道案内、かわいいイラスト付きのマップ、季節の花などの情報が載っています。
私が通ったのはこちらとほぼ同じ。ビジターセンターまで戻ってきたら、富士峰園地をぐるりと一周して、ビジターセンター前から徒歩でゲーブル下バス停まで下山しました。
御岳山駅からスタート
いよいよ歩きはじめ。宿坊の間を抜けて仲見世通り、武蔵御嶽神社へ。
御岳山はワンちゃん連れの方をよく見かけます。
「おいぬ様」として、ニホンオオカミが神様として祀られているため。
ケーブルカーにもワンちゃん連れで並んでいる方がいました。
シュウカイドウの花が見えてくる辺り、仲見世通り手前は”このルートできつい道トップ2”の2つ目だと思っています。
コンクリートの道が急で、ふくらはぎが悲鳴を上げます。
ここを抜ければ、きつい登りは神社の階段くらい。ゆっくりゆっくりマイペースで登ります。
到着したときは、まだ仲見世通りのお店は開店前でした。
武蔵御嶽神社
階段を登りきると、武蔵御嶽神社に到着です。こちらは、狛犬もオオカミです。
これからワンちゃん連れで御祈祷を受ける方がいました。
長尾平で風を感じる
武蔵御嶽神社の境内を少し下って右に入ると、そこから山らしい道が始まります。
長尾平の分岐を左に進み、長尾平へ。
これまで、何人もの登山初心者さんをこちらにお連れして、長尾平のテーブルで山ご飯を楽しみました。トイレもあります。
そうそう、御岳山はとってもたくさんトイレがあります。
ビジターセンターHPのマップにトイレの位置も書いてありますので、参考にしてください。
ヘリポートです。
ところどころ紅葉がはじまっているのか、パッチワークのような景色が広がっていました。
天狗岩からロックガーデンへ
長尾平分岐に戻ると、ここからいよいよ本格的な山歩きに。
天狗岩に登ると、天狗が2体います。(天狗が上を向いているように見えるから天狗岩だそう。)
ロックガーデンでお昼ごはん
天狗岩からしばらく歩くと、苔むした岩がきれいな沢に出ます。
ここがロックガーデン。水に手を浸すと、暑さが和らぎます。
ロックガーデンには東屋やトイレがあり、たくさんの人が休憩していました。
私もロックガーデンでちょっと早いお昼ごはん。
涼しくて、風が気持ちよくて、時々現れるワンちゃんたちがかわいくて…1時間近くゆっくり過ごしました。
こういうコースタイムの短い山こそ、自然に浸ってのんびりゆっくり過ごすのに最適ですね。
綾広の滝を通って元のコースへ合流
大きな岩の間を通るようにしてしばらく歩くと、綾広の滝が見えてきます。
滝の周りは入れないようになっていましたが、前回来たときはなかったような?
写真右手の坂を登っていくと、綾広の滝を上から眺めることができます。
そこから、天狗の腰掛け杉を抜けて緩い登りを歩いていくと…
長尾平分岐に戻ってきます。
朝は閉まっていた長尾茶屋。
周辺にはたくさんのお客さんがいました。
「綾広の滝源流水で淹れたコーヒー」気になる!
仲見世通りのお店も、店内はたくさんのお客さんでにぎわっていました。
ビジターセンターからレンゲショウマを探しに
ビジターセンターに戻ったら、時期外れのレンゲショウマを探しに富士峰園地に向かいます。
通常の見頃は7月下旬から8月下旬だそう。
前日のYAMAPの「若干ある」という記録に望みを託します。
登山道から遠かったり、花が終わりかけだったりするものも多かったのですが、なんとか見ることができました。
こちらはヤマジノホトトギス。なんて個性的な形と模様なんでしょうか。
とてもよく目立ちます。
そして、カエンタケ。
近年、街の公園などでも注意喚起の張り紙を見るようになりました。
御岳山にもポスターが張ってあるのを見ましたが、実物は初めてです。
猛毒のため、食べるどころか触るのも危険とのこと。見るからに毒々しいですね。
こちらはしわしわになっちゃっているツリフネソウ。鮮やかな紫です。
そんなこんなで、富士峰園地からビジターセンター前にまた戻り、そこから徒歩で下山しました。
下山後のご褒美
標高が下がるにつれて、どんどん上がる気温。
頭の中は「冷たいおいしいものが食べたい。」でいっぱい。
そんな中、ありました!最高のご褒美、かき氷。
兵右衛門(ひょうえもん)さんです。
こちらは、いちごみるく。1500円。
追いソースと練乳、そしてチーズ豆腐が添えられています。中にはクッキーが入っています。
ふわっととろける氷に、サクサクのクッキー、そして濃厚ないちごソース。
食べ応えあり。オーバーヒートしていた体も冷えて、大満足。
暑い時期の登山後には最高のご褒美です。
やっぱり御岳山は最高だった。
昨年夏、大岳山に登るために通過したときはカモシカを見ることができたのですが、今回は見つけられませんでした。
身近で、自然を感じられる大好きな山。
なぜか夏に来ることが多いので、季節を変えてまた訪れたいと思います。