2024年12月15日(日)寒さが厳しくなってきた頃、筑波山登山に行ってきました。
初心者向けの山を調べると必ず出てくる筑波山。日本百名山の1つで、標高は877mで低山ですが、関東平野の中にある山の塊は、奥多摩方面からもよく見えます。
登山をはじめたばかりの頃、私にとっては高尾山・大山(おおやま)・御岳山・筑波山は「本格的登山」というよりも「観光地」のイメージでした。
けれど、山の魅力を知れば知るほど、どこも「ただの観光地ではない」という印象に。日本アルプスも登るような山好きの方が「筑波山いいわよ。」と言ってたのを聞いて以来、近いうちに必ず登ろうと思っていました。
御幸ヶ原や山頂からは平野を遠くまで見渡せます。冷えた体には名物つくばうどん。あったかくて優しい味わいに、思わず笑みがこぼれました。

筑波山初心者による、冬の筑波山登山の様子をご紹介します。
今回のコース
筑波山に行くことは決めたものの、悩んだのがコース選び。今回のコース選定基準は次の通り。
・公共交通機関利用で行けること。
・体力維持のために、ケーブルカーやロープウェイは使わない。
・時間が許す限りなるべく長く歩きたい。本格的な登山ができるとなおよし。
・人だらけだと疲れてしまうので、人が少ないところも歩きたい。
・つくばうどんを食べてみたい!
さすが人気の筑波山。ネットで調べるだけで、情報がたくさん出てきます。私は、つくば観光コンベンション協会さんのホームページを参考にしました。「登山コース案内」のページには、マップなどが豊富にアップされています。
それらをもとに検討した結果、登りを御幸ヶ原コース、下りをおたつ石コースに決めました。
御幸ヶ原コースは、筑波山神社からケーブルカーのレールに沿って登り、御幸ヶ原に至るコースです。定番でありながら、距離・標高差から筑波山登山の中では体力が必要とされています。
おたつ石コースは、ロープウェイのつつじヶ丘駅から登るコースです。女体山から下る道中には、多くの奇岩があり、様々な名前がつけられています。
当初、男体山山頂に行った後は自然研究路コースをぐるりと一周する予定でしたが、時間的な制約から自然研究路コースの周回はまたの機会にすることに。そんなわけで、男体山山頂の後に自然研究路を少し通ってから御幸ヶ原に戻っています。
また、トイレに行ったりつくばうどんを食べたりしたことで、GPSの記録が御幸ヶ原でごちゃごちゃしています。リアルな記録ということで、ご了承ください。
筑波山神社入口バス停→筑波山神社→中ノ茶屋跡四阿→男女川解説板→御幸ヶ原→みゆき(つくばうどん)→御幸ヶ原→男体山山頂→御幸ヶ原→女体山山頂→弁慶七戻り→つつじヶ丘バス停
アクセス:秋葉原から「筑波山あるキップ」を使ってお得に
つくばエクスプレスを利用してアクセスする人におすすめなのが、筑波山きっぷと筑波山あるキップ。

・【つくばエクスプレスの乗車駅 から つくば駅】の往復1回電車賃
・【直行筑波山シャトルバス(つくばセンター から 沼田間)】もしくは【つくバス(北部シャトル)】の往復1回バス運賃
・《直行筑波山シャトルバス(沼田〜つつじヶ丘間)》、《筑波山ケーブルカー》、《筑波山ロープウェイ》乗り放題
※協賛店での特典あり
・【つくばエクスプレスの乗車駅 から つくば駅】の往復1回電車賃
・【直行筑波山シャトルバス(つくばセンター から 沼田間)】もしくは【つくバス(北部シャトル)】の往復1回バス運賃
・《直行筑波山シャトルバス(沼田〜つつじヶ丘間)》乗り放題
※協賛店での特典あり
どちらも2日間有効で、つくばエクスプレスの駅の券売機で購入することができます。違いは、ケーブルカーとロープウェイの乗り放題がついているかどうか。値段は1000円少々違うようです。
私はケーブルカーもロープウェイも乗らないので、あるキップを選択。秋葉原駅からだと3360円です。
アクセス1 つくばエクスプレスでつくば駅へ<秋葉原駅から所要約45分>
8:00 秋葉原駅発 つくばエクスプレス快速 つくば行き 8:46 つくば駅着
つくばエクスプレス秋葉原駅で、あるキップを購入します。今となっては券売機で切符を購入する人は多くはありませんが、念のため時間に余裕をもって駅に到着するようにしました。
改札の切符投入口に切符を通して、ホームへ。
アクセス2 つくばセンターから筑波山神社入口バス停へ<所要約35分>
9:00 つくばセンター発 9:36 筑波山神社入口バス停着
筑波山神社入口まで行くバスは、「筑波山シャトルバス」。「北部シャトル」とも呼ばれる「つくバス」というバスもあるので、お間違いなく。関東鉄道の「筑波山行きバス案内」に乗り場や、時刻表、運賃などの案内が載っています。
ちなみに、「つくばセンターとは??」と思っていたのですが、つくば駅すぐのバス乗り場のことだそう。登山計画を立てるときには、こういう些細なことがわからずにつまずくことが多々あるのですが、これはあるあるでしょうか?
季節にもよるのかもしれませんが、土日祝日はおおむね30分に一本ありそう。
バス下車時に、あるキップを見せればOKです。
筑波山神社入口バス停(筑波山観光案内所)から登山スタート

筑波山神社入口バス停は、「筑波山観光案内所」の目の前にあります。きれいなトイレもあります。トイレを済ませた後はテラス席で身支度と腹ごしらえ。
よほどの近場でない限り、登山の前には必ずエネルギー補給するようにしています。朝が早くて朝食から時間が経っていたり、朝食をあまり食べられていなかったりするためです。このタイミングで食べずに登ると、力が出ない感じがするので、ずっと続けている習慣です。
すぐ横には筑波山神社の大きな鳥居。

車道に沿って歩くと、筑波山大御堂に上がる階段があります。

初めての筑波山。筑波山神社への行き方がよくわからず、無駄に歩いてしまいました。筑波山神社に行くには、大御堂の右を上がっていってもいいですし、車道を突き当たりまで行って、「つくば道」へ入り、随神門から上がってもいいようです。
大御堂の右から上がると、筑波山山頂が見えます。


山の安全をお祈りして、いよいよ登山スタートです。


ケーブルカー乗り場との分かれ道。

今回はここの紅葉が一番きれいでした。鮮やか!

序盤から大きめな石がゴロゴロ。一気に体が温まっていきます。

新しくきれいな道標がところどころにありました。黄色い「1」は、コース番号。御幸ヶ原コースが1番に設定されています。

ケーブルカーのレールをすぐそばで見れるスポットも。日陰で、止まると寒かったので、ケーブルカー通過を待つのはあきらめて先へ。

写真だとわかりづらいのですが、なかなかの段差。同じく初心者向け登山の王道、高尾山と比べると、よりアスレチック感があって楽しい!

高尾山は数年前の改修工事で、稲荷山コースが階段ばかりになってしまいました。それだけ多くの登山客が来ていて、それだけ山がダメージを受けているということなのだと思います。自然を守りながら、登山を楽しめるすばらしい環境を守るためには仕方ないこと。そうわかっていても、なんだか単調になってしまって残念な印象は否めません。そういう意味では、ここはまだ階段部分はそれほど多くなく、山を登っている感覚が強くて楽しかったです。
私服で登っている若い団体さんがいました。メンバーの一部は途中でバテバテになっており、「まだ半分か~」という嘆きの声が。人気の山なので、コースは整備されていますが、運動不足の方にはきついはず。また、山道ですから、少なくとも滑りにくいスニーカーで登りましょう。
そうそう。筑波山登山道は火気厳禁です。知らずにいると、バーナーを使ってしまいそうなので要注意。バーナーエリアは、御幸ヶ原にあります。ケーブルカーの「筑波山頂駅」の前の広場です。

御幸ヶ原までのラストスパートは階段です。何とも歩幅の合わない、とっても低い階段が続きます。下ってくる人と登ってくる人が入り混じって混雑しており、写真は撮り損ねてしまいました。
御幸ヶ原に到着 つくばうどんで温まる
急な階段に「暑い暑い。」と言いながら階段を登りきると、御幸ヶ原に到着です。

太陽の光が反射して、南側はよく見えなかったのですが、北側の眺めはばっちり。

うっすら見えるのは、男体山?方角的には合っていそうでしたが、自信はありません。さらに奥には日光白根山の辺りでしょうか、雪を被った山も見れました。

こういうのがあると、観光地感が一気に増しますね。実際、ケーブルカーやロープウェイで来たと思われる観光客の方がたくさんいました。外国の方も多かったです。

景色のよさでテンションが上がり、写真撮影に夢中になっていたら一気に体が冷えてしまいました。お腹も減ったし、男体山山頂に行く前につくばうどんを食べることにしました。

お店はこちら。みゆきさんです。北側の座席からは、景色がよく見えます。店内、暖房はついていませんでした。本格的な冬はどうなのか不明です。すぐ目の前の「コマ展望台」にもレストランが入っていて、そちらは暖房が入っていました。
暖房はなくても、店員のおばあさんがにこやかで、温かい気持ちになるお店でした。何年店先に立っているのかな、何人の登山客を見守ってきたのかな、なんて、勝手に想像を膨らませます。
そうこうしているうちに来ました!名物、つくばうどん!!

具がたくさん入っていてびっくり。実は、つくばうどんとは何かよくわかっていなかったので、この張り紙は勉強になりました。

冷えた体にしみわたる優しいお味~。つくねやバラ肉が入っているのでコクもあって、とってもおいしかったです。お腹も満たされ、大満足!ぜひまた食べに来たい一品です。
男体山山頂へ
男体山山頂は御幸ヶ原からすぐ。けっこう急なので、御幸ヶ原までで体力を使い果たした方にはきついかもしれないです。

男体山山頂、871m。

光が強いですが、南側がよく見えます。

うっすらうっすら見えるのは富士山。スカイツリーも見えました。

女体山山頂へ
もう一度御幸ヶ原に戻って、女体山山頂へ向かいます。ロープウェイを降りてきた人もいるからか、たくさんの人とすれ違いました。


途中の小さな祠のようなところで、写真を撮る外国の方々。なんでもない、よくある祠に見えたのですがとても楽しそう。日本を楽しんでいるようで、何よりです。
到着した女体山山頂には人がいっぱい!観光客の方が多い印象です。


山頂標識の奥の岩から先を見渡すと、絶景が広がります。


広さのわりに人が多いので、ぶつからないように気をつけました。押されると落ちてしまうような場所です。立たない方がよさそう。




次から次へと人が押し寄せてくるので、写真を撮ったら退散です。紅葉シーズンは山頂まで〇時間待ちなんていう話も聞きました。筑波山、恐るべし。

いつも通り、サクサク下山してしまったのですが、たくさんある岩スポットの中でも弁慶七戻りが印象的でした。

なんとも絶妙なバランス。

岩の合間から見える外の世界。

「古くから、神々の世界と現世を分かつ場所とされてきた石門。」とありました。山の上が神々の世界で、下っていくこちら側が現世なのでしょうか。山にいるときについつい使ってしまう「下界」という言葉からも、山の上に神がいると考えた昔の人の気持ちがわかるような気がします。

ロープウェイは赤と白。夕日に照らされ、ノスタルジック。

段差が急で、がんばらないと足が届かないところも一部ありましたが、苦労せずに下山してきました。この辺りからは霞ヶ浦が見えました。

そして、つつじヶ丘に下山です。


昭和レトロな雰囲気。
どこにバス停があるのか見つけられず困っていたら、そこへバスが到着。ベストタイミング!つつじヶ丘は始発のバス停です。無事、つくばセンターまで座って帰ることができました。
ちなみに、バス停は「つつじヶ丘レストハウス」と大きく書いてある、ロープウェイつつじヶ丘駅の目の前から出発します。
検証:筑波山あるキップは本当に得なのか?
最後に、筑波山あるキップは本当にお得なのかを検証してみたいと思います。
- 1205円つくばエクスプレス 秋葉原駅 ~ つくば駅
- 770円筑波山シャトルバス つくばセンター ~ 筑波山神社入口
- 930円筑波山シャトルバス つつじヶ丘 ~ つくばセンター
- 1205円つくばエクスプレス つくば駅 ~ 秋葉原駅
1205円+770円+930円+1205円=4110円
3360円(秋葉原駅から購入)
4110円ー3360円=750円!
結果、今回のような登山での利用でも筑波山あるキップは十分お得でした。おすすめ!
冬の筑波山登山まとめ
初めての筑波山。いい意味で期待を裏切る、充実感たっぷりの山歩きでした。
冬にはお守りとして必ず持っているチェーンスパイクは不要でした。本格的な冬山シーズンには必要になることもありそう。油断は禁物です。
春から秋にかけては花を楽しむ登山もできるとのこと。
いろんな季節に、いろんなコースで楽しめる筑波山。ぜひまた行ってみたいと思います。
