《富士山の日に絶景登山!》九鬼山~馬立山~菊花山縦走登山【禾生駅~大月駅】

天狗岩から見た富士山と周囲の山

2025年2月23日《富士山の日》山梨県の九鬼山くきやま馬立山またてやま菊花山きくかさんの登山に行ってきました。

本格的な冬山登山はしない私にとっては、富士山を眺める山に登ることは冬の大きな楽しみです。ヒンヤリとした澄んだ空気の中、堂々とそびえたつ姿にほれぼれしてしまいます。

九鬼山は970m、馬立山は797m、菊花山は644mです。
九鬼山は山梨百名山の1つで、富士山の眺望がよいことから、都留市二十一秀峰、秀麗富嶽十二景にも選定されているそう。

コースは砂が細かく滑りやすいなど、初心者さんは怖いだろうと思うところが随所にありました。
当日は風が強いこともあり、日陰は極寒。一方で累積標高は923mと、アップダウンがそれなりにあるため、体が温まってくると汗ばむ場面も。
歩き方や体温調整に想定以上に気を遣う山行でしたが、随所で顔を出してくれる富士山に励まされ、楽しく歩くことができました。

そんな2月の絶景富士見登山の様子を写真とともにご紹介します!

このコースはこんな方におすすめします!

  • 公共交通機関利用で山に登りたい
  • 縦走登山をしたい
  • 超王道コースは登り尽くしたので、まだ見ぬコースを歩きたい
  • 登山には慣れてきて、体力もついてきた
  • 滑りやすい道もある程度経験してきた
  • 富士山を見ながら歩きたい

※山の名前にはふりがなを振っています。しかし、読み方は一つに統一されておらず、『くきさん』や『うまたてやま』、『きっかさん』と呼んだりすることもあるようです。

今回のコース

富士急行線禾生かせい駅から歩き始め、富士急行線・JR中央本線の大月駅に下るコースです。コースタイムはおおよそ6時間ほど。歩行距離は10km程度です。

駅から直接アクセスできる山はたくさんありますが、登山口まで舗装路を歩く時間が長いこともしばしば。例えば、JR中央本線の笹子駅から登った滝子山は登山口まで約1時間歩きます。

でも心配ご無用!今回のコースは、禾生駅から登山口まで15分ほど。舗装路に飽きる前に、山歩きをスタートできます。下山時も同様で、舗装路を10分程度歩くだけで、大月駅に到着できます。

富士急行線禾生かせい駅→禾生第一小前→愛宕神社→田野倉方面分岐(池ノ山展望台)→九鬼山くきやま→札金峠→田野倉分岐→馬立山またてやま→沢井沢ノ頭→菊花山きくかさん→菊花山東ルート登山口(西ルート登山口)→富士急行線・JR中央本線大月駅

アクセス 富士急行線禾生駅へ<東京駅から所要約2時間>

スタート地点の富士急行線禾生駅までは、JR中央本線で大月駅まで行き、富士急行線に乗り換えるのが一般的。大月駅から禾生駅までは2駅約12分です。

一部、JRから富士急行線への直通運転をしている電車があります。切り離し作業で停車時間は長めですが、大月での乗換なしでそのまま禾生駅へ行けます。

私が日曜日に利用したのは7:24高尾駅発JR中央本線河口湖駅行き。9分間の停車の後、乗換不要で富士急行線河口湖駅行きとして出発。8:30に禾生駅に到着できました。

大月駅の手前で、前の3両だけが河口湖へ行くとの車内放送がありました。ぼーっとしていると、切り離されてしまうので要注意です。

ちなみに、帰りはJR中央本線大月駅から東京行きの中央特快に乗ることができました。おなじみのオレンジの車両に大月駅から乗れるとは。便利!

登山口に向かう 禾生駅から愛宕神社へ

駅からは、まずは九鬼山方面を目指します。
駅舎から出たら、駅を背に左方向へ。道をまっすぐ進むと車道に出ます。正面には小学校。

こうした登山口までの道のりで結構迷うことが私はありますが、今回は随所に登山口への案内板があり、大まかな方向を誤らなければそれほど道に迷う心配はありません。

クマ出没注意の看板を見て、熊鈴と熊除けスプレーを確認。冬とはいえ、最近は冬眠しない熊もいるようですから気を引き締めます。

しばらく進むと愛宕神社の鳥居が現れます。ここからが登山道のはじまりです。

登山開始 九鬼山へ

愛宕神社から田野倉方面分岐(池ノ山展望台)へ

最初は比較的なだらかで、ゆっくり体を温めることができます。

葉が落ちた山は明るい。太陽の日差しを感じながらのんびりマイペースに歩きます。ときどき木の間からのぞく富士山に、この先の眺望への期待が高まります。

登りきると、この絶景!ますます期待値が上がります。

田野倉方面分岐~天狗岩

景色を堪能した後は、今回の最高峰九鬼山へ向けてひたすらに登ります。ペースを保って歩けば大丈夫ですが、日が当たらないのに風が強く、とても寒い思いをしました。フードを被って首元への風を遮断しながら一歩一歩。修行のような時間。心を無にして、自分の呼吸を聞いて集中します。

途中で、天狗岩への案内板があります。ここはぜひ行っておきましょう!少し下ると…この景色!

岩は張り出しています。写真撮影に夢中になって落ちないように気をつけましょう!

天狗岩~九鬼山

天狗岩の絶景を楽しんだら元のコースへ戻り、再びの急登。風がますます強くなってきました。お腹が減ってきたところですが止まっていると寒くてたまらないので、行動食を少しずつつまみながら先へ進みます。そして…

970m九鬼山山頂に到着です。日当たりゼロに強風で、みんな写真を撮るとそそくさと立ち去っていきます。わかる。私も寒い。

さっさと写真撮影を済ませたいところですが、山頂からの富士山はこれまた最高で。数分滞在し、あっという間に体がまた冷えてしまいました。

コース最大の難所あり 馬立山へ

滑るし、切れてるし、何よりも寒い

次に目指すは馬立山。道が細く、滑りやすいため、注意が必要です。
最初はやや急な下りが続きます。この道は滑りやすい場所が多く、所々ロープが設置してあります。ロープはあっても滑ります。過信は禁物。慎重に。

この日は凍結はありませんでしたが、特に雨上がりや冬の凍結時は気をつけましょう。転倒し、滑落する可能性が十分あります。

さらに私が一番怖いと感じたのがこの写真のような箇所。道幅が非常に狭く、すれ違うことはできません。とても柔らかい砂で、歩くと足が沈み道が崩れていくような感覚がしました。右側は切れ落ちていて、それほど急ではないように見えますが、この砂で転んだら止まれないだろうという恐れを感じました。

ゆっくり慎重に歩けば問題ありませんでしたが、それでも道の細さと不安定さ、切れ落ちた崖の恐怖感はなかなかのものでした。高度感や岩場で恐怖を感じることはあまりない私でさえ。ですから、今回のコースは登山初心者さんにはおすすめできません。
この日のように終始冷たい風が吹く中でこの道を歩くのは、特に精神的に参ってしまうと思います。

滑りやすい道は随所にありますが、ここを抜ければ比較的安心できる道になります。手を使いながら、急な下りでスピードが出すぎないように気をつけて歩きました。

紺屋の休場で一息

緊張を強いられた道を抜けると、急に明るく開けた場所があります。その名も「紺屋の休場」。ベンチとして使えるような木があり、周囲の景色もよく、ほっと一息つける場所です。

札金峠から田野倉分岐を抜けて、馬立山山頂へ

暑がりのため薄着で登山をすることが多い私。今回は寒さでハードシェルを着て登っていました。気温というよりも、風の強さによって体の表面から温度が奪われていくような感覚。
防寒具はたくさん準備してあるので着てもいいのですが、汗をかくのも嫌なのでそのまま歩きます。冬の時期の体温調整はいつも試行錯誤です。

熊除けでしょうか、お鍋がありました。
札金峠~田野倉分岐~馬立山までも、急な登りが続きます。

日当たりがよくなってきたこともあり、体が温まりすぎて汗をかいてしまいます。だんだんと人の声が聞こえてきて…

馬立山山頂に到着です!やっと風が穏やかになり、ここでお昼を食べました。山頂は広くはありません。数人集まって食事をするのは難しいと思います。少し外れたところで短時間休憩をしたらすぐに出発です。

3つ目の目的地 菊花山へ

ここから先は、全体的に穏やかで明るい道を歩くことができます。通常通り足元に注意して歩けば特に問題ありませんでした。

菊花山の手前では道がやや狭く、崖のようになっている場所があります。手を使って岩を登ると、山頂です!

こちらも山頂は狭めです。岩の上でソロで休憩している方が2組ほどいました。団体さんは馬立山に続き、こちらも難しいと思います。

富士山には雲がかかってきていました。

大月市周辺がよく見えます。

さらに進むと

だんだん富士山に近づくことができる気持ちのいい道です。

菊花山東ルート登山口もしくは菊花山西ルート登山口へ下山

菊花山山頂近辺からの下りはやや滑りやすいです。ここまで無事歩けたのならば問題ないと思いますが、疲れがたまっていたり、注意散漫になっていると転倒の恐れがあります。最後まで慎重に歩きましょう。

菊花山の登山口は東ルートと西ルートがあります。私は西ルートで下りました。最後は神社の敷地と思われるところを通り、大月駅にゴールです!

まとめ

駅から駅までをつなぎ、絶景の富士山を楽しむ縦走登山。寒さや滑りやすさなど、大変なポイントもありましたが、充実した登山を楽しむことができる最高のコースでした。
今度は大月駅から菊花山・御前山を登って大月駅に戻るコースを歩いてみたいと思っています。

心残りは禾生駅前にある、おむすび屋さんに行けなかったこと。おむすびのおおみやさんというお店です。
既に開店はしていたのですが、真冬のおにぎりは避けるようにしているため今回はあきらめました。気温がマイナスな中で持ち歩いたおにぎりは冷たすぎて体が冷えるし、冷凍ごはんのようにパサパサになってしまうことも。
冬は登山前の腹ごしらえとするとおいしくいただけそうですね。こちらも今後のお楽しみにしたいと思います!

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