《山頂からは富士山》公共交通機関で行く 秋の鷹ノ巣山 紅葉登山 峰谷~奥多摩湖

2024年11月4日(月)、奥多摩の鷹ノ巣山に登山に行ってきました。

ずっと登りたいと思っていた鷹ノ巣山。公共交通機関でのアクセスにかかる時間と行程を考えると、日程に予定がある日に登りたい山の一つでした。

標高1737m。真夏は暑くて登れません。秋は日が落ちるのが早いことが気になりましたが、コンスタントに毎週山に登ることができているこのタイミングで初めて訪れることにしました。

山頂の紅葉は終わってしまっていたものの、道中の紅葉は登りの疲れを忘れるほどに美しく、山頂からはくっきりと富士山が。登ってよかったと心から思える、秋の紅葉登山の様子をご紹介します。

今回のコース

鷹ノ巣山に登るコースは、いくつもあります。今回選んだのは、峰谷(みねだに)バス停から登り始め、山頂を通って水根バス停へ下るコース。

峰谷散策地図アップ 奥多摩 鷹ノ巣山

※施設名など、この地図の情報は今と異なる可能性があります。ご注意ください。

「現在地」から舗装路を進み、奥という集落を抜けて、山道に入ります。浅間神社を通過したら、浅間尾根を通って鷹ノ巣避難小屋、そして鷹ノ巣山山頂へ。

帰りは石尾根を下ってから、水根山を巻いて水根沢林道を下っていきます。

最も近いバス停は水根バス停ですが、時間があったこともあり、最終的には歩いてすぐの奥多摩湖バス停からバスに乗車しました。奥多摩バス停目の前には、奥多摩 水と緑のふれあい館があり、寒さや暑さを避けることができます。トイレもあるので、時間があるときには奥多摩バス停まで行ってしまうとよいと思います。

峰谷バス停→浅間尾根奥口→浅間神社→モノレール終点→P1474→水場→鷹ノ巣山避難小屋→鷹ノ巣山山頂→石尾根縦走路・倉戸山分岐→ワサビ田→水根バス停→奥多摩湖バス停

行き:アクセス1 JR青梅線で奥多摩駅へ<東京駅から所要約2時間>

峰谷行きの始発バスに合わせて、奥多摩駅を目指します。東京駅から奥多摩駅までは約2時間です。

5:44東京発 JR中央線快速高尾行き 6:31立川着

6:35立川発 JR青梅線青梅行き 7:06青梅着

7:07青梅発 JR青梅線奥多摩行き 7:46奥多摩着

青梅駅での乗換時間は1分ですが、向いに停まっている電車に乗り込むだけなので問題ありません。運賃は1275円。

行き:アクセス2 西東京バス 奥14峰谷行きで峰谷へ<所要約35分>

奥多摩駅を出て、道を渡った先にある2番乗り場から、西東京バス 奥14峰谷行きに乗車します。運賃は730円。

さすが祝日。長蛇の列でした。乗り場は決して広くはないため、この列は、奥多摩湖行き・鴨沢西行き・峰谷行きなど、奥多摩湖方面へ向かう人がごちゃまぜになって並んでいます。

バスが到着すると、「このバスは奥多摩湖行きです。奥多摩湖に行かれる方はご乗車ください。」のようなアナウンスがあります。私は峰谷行きなので、このまま列に並び続けました。混雑が理由なのか、結局出発は10分程度遅れたように記憶しています。

峰谷バス停には、峰谷バス停観光トイレがあります。山の中にあるとは思えないくらいきれいな公衆トイレでした。個室は1個です。

「峰谷周辺散策マップ」の看板は、ここのバス停に立っています。

「峰谷橋」や「峰谷入口」というバス停も存在していますが、いずれも「峰谷」までは距離があります。必ず「峰谷」で降車してください。

峰谷から登山スタート

峰谷は名前の通り、山の峰の谷間にある小さな集落でした。舗装路は、山から流れる峰谷川という川に沿ってつくられており、峰谷川は奥多摩湖につながります。

バスは1日3本。地元の人が静かに暮らす地。

登山客の動きが気になってか、それとも朝の日課なのか、少し歩くと、にこやかなおばあさんがおうちから顔を出し、「いい天気でよかったね。いってらっしゃい。」と声をかけてくれました。

朝の山のひんやりとした空気に、ほっこりする温かい言葉。思わず私も笑顔になり、「いってきます。」と返しました。こういう地元の人とのやりとり。ほんの一言なのに、どうしてこんなにほっこりするんでしょう。

ワサビ田がありました。ここを目にしてから、テレビで奥多摩のワサビ田が取り上げられるたびに「峰谷かな!?」と気になってしまいます。

標高を上げていくと、少しずつ太陽の光が差し込むようになってきました。

ちょっとわかりづらいのですが、「タカノス山」と書かれています。道から外れて、ここを上がっていきます。

まだこんな上にも集落があるんだ、という驚き。

このきれいな空と山を見ると、ここに住もうと思う気持ちもわかるような気がします。

ここまで、ところどころ急な道を通って登ってきました。舗装路と登山道が入り混じったような道もありました。

浅間尾根に入る

「浅間尾根奥口」からやっと登山、という感じ。写真を取り損ねてしまったのですが、この登山道の入り口は少々わかりづらい。看板はありますが、ここがそうだと気づかないとそのまま舗装路を進み続けてしまうので注意です。私もGPSを確認しつつ、周りにいる方々と「ここですかね?」と確認し合いながら入りました。

浅間神社の鳥居。鷹ノ巣山まで3.8km。人気の山の紅葉シーズンなので、それなりに人はいますが、思ったよりも少なく、静かな山歩き。

葉が黄緑色に輝いて、風が吹くたびに光がちらちら。深呼吸をすると、日々の生活で凝り固まった心がほどけていくような感覚になります。

明るい森と暗い森の繰り返し。

九十九折りで登り続けるところは、一定のリズムで一歩一歩。無心になって、とにかく前へ進みます。

だんだんと尾根を直登するルートになってきました。相変わらず暗く、空の青さとの対比が不思議。光が当たって、外側に立つ木の色がよく見えます。

しばらくすると、木の色が変わってきたことに気づきました。

広葉樹がきれいに色づいていました。

ここからは楽しくて楽しくて、夢のよう。黄色、黄緑、オレンジに少しの朱色。

歩き進めてしまうのがもったいない。スキップしてしまいそうな気持ちで、歩きます。

標高1350m付近が最もきれいに紅葉していました。やっぱり山が好き。そして紅葉が好き。

モノレールが現れました。キノコ(しいたけ?)の栽培をしているようです。

淡い黄色もいいけれど、こういう濃い色もいい。

標高1450mを過ぎたあたりから徐々に落ち葉が増え、葉のついている木が減ってきました。

上がりきっていたテンションが落ち着き、冷静モードに。太陽光は温かいけど、風が強い。けっこう寒いのかも。

避難小屋から山頂を目指す

お腹が減ってきたなーなんてことを考えていたら、目の前に避難小屋が現れました。

葉が落ちてしまっている木が多い中で、この木は黄金に光っていて遠くからもよく見えます。

立派な避難小屋。これならもしものときに、命をつなげられそう。ありがたいものです。

トイレも完備。年季の入った建物に、昔ながらのぼっとんスタイル。必要十分です。

さあ、石尾根を通って山頂に向かいましょう。コースタイムで30分。

体の中はぽかぽか暑いけれど、風が強いので一枚羽織りました。寒いと体に不調が出やすいので早めの対策です。

けっこうな斜度。ゆっくりゆっくり一定のペースで標高を上げていきます。

右手に現れた富士山!一気に体にエネルギーが湧いてくる瞬間。

常に富士山がひょっこり見えています。振り返ると、雲取山などの方向でしょうか、少し遠くの山がよく見えます。急な斜面ということもあって、時々息を整えながら周囲を見渡して、癒しの時間。

そして…山頂に到着しました!当初の予定よりも1時間以上も早い到着です。

山頂付近では、富士山を撮っている方が何人もいました。私も混ざって撮影。山頂の標識は富士山と向かい合うようにして立っているので、山頂標識+富士山を撮ることはできません。

富士山を眺められる南側は風が強く、太陽の日があっても体が冷えそうだったので、風の当たらない北側に避難して昼食休憩。コーヒーを飲んだり、甘いものも食べたりして、30分弱ゆっくり過ごしました。

石尾根から水根沢林道へ

まだまだ時間には余裕がありますが出発です。しばらくは見晴らしのいい尾根歩き。登ってくる方々、みなさんきつそう。こっち側からの登りも最後が急ですね。

下山も紅葉を楽しめました。このときはまだまだ下界は紅葉しておらず、名残惜しい。けれど、なんとなくいつも急いで歩いてしまう下山。先へ進みます。

段々と、針葉樹の暗い森へ。

ここはまだまだですが、水根沢は水量たっぷり!迫力満点!水の音があまりに大きく、熊鈴の音がきこえないのでは、と心配になるほど。ところどころ、わざと熊鈴で音を立てながら歩きました。

こういう木道もところどころありました。落ちないように、慎重に慎重に。

奥の山の紅葉がきれい。今歩いてきた右側の山は針葉樹ばかり。やっぱり明るい森の方が好きかな。

ところどころ単調で飽きを感じながらも、無事下山。奥多摩湖バス停近くに到着です。

この日は観光客がたくさんでバスも大行列。連続で2台来たバスのに、どちらも満員で出発でした。

帰り:西東京バス 奥多摩駅行きで駅へ<所要約20分>

奥多摩湖から奥多摩駅までのバスは、行きの峰谷行きのバスよりもずっとたくさんあります。奥15という奥多摩湖発のバスもありますが、奥09や10など奥多摩湖以西から出発したバスも来るからです。

とはいえ、1時間に2本程度だったと思いますので、下山の目途がついたら、バスの時刻を調べておくといいです。運賃は390円。

もしちょうどいいバスを逃してしまっても、17時までなら奥多摩 水と緑のふれあい館が開いています。

奥多摩 水と緑のふれあい館は、水曜日と年末年始は休館です。冬季も臨時休館するときがあるようなので、お気をつけください。

奥多摩駅からは、JR青梅線を使って東京方面へ帰ります。中央特快があるなど、時刻によって乗換が少し変わります。乗換案内を使って調べることをおすすめします。

初の鷹ノ巣まとめ

想像していたより、時間的にも体力的にもかなり余裕をもって下山できた、今回の登山。そこまで期待していなかった紅葉も楽しめて大満足。「紅葉の名所」と言われている山もいいですが、歩いているときにふと出会える紅葉スポットもいいものですね。

雲取山登山で、七ツ石山から雲取山まで歩いて以来の石尾根は、とっても気持ちがよく、秋以外の季節もまた登ってみたいと思いました。ただ、標高差1217m、累積標高差は登りも下りも1400m以上、歩行距離は14km近くになるので、基本的な体力は必要だと思います。

今後も、その時々の自分の体力を見極めながら、安全に登山を楽しんでいきたいです。

タイトルとURLをコピーしました