《紅葉の奥に北アルプスの絶景》公共交通機関で行く秋の四阿山・根子岳登山 菅平牧場から反時計回り

2024年10月27日(日)、四阿山(あずまやさん)、根子岳(ねこだけ)に日帰り登山に行ってきました。

登山口のある菅平牧場の紅葉が美しく、標高を上げると、山々の奥には北アルプスが広がります。山に慣れている方であれば、二つの山を周回することができ、満足度の高い登山を楽しめるコースです。

まとめるのが遅くなってしまいましたが、「紅葉が遅い」と言われた2024年10月下旬の様子を、アクセス方法とともにご紹介します。

アクセス1【新幹線】 東京―上田 はくたか551号<所要 約1時間20分>

今回は、菅平牧場の登山口から登るために、上田バスのダボスバス停を利用します。

まずは、6:28東京駅発 金沢行のはくたか551号に乗車です。7:50には上田駅着なので、乗車時間82分。

アクセス2【路線バス】上田―ダボス 上田バス菅平高原行き<所要 約1時間>

はじめて降り立った上田駅。改札を出ると右手に「お城口バス乗り場」が見え、迷うことなく、上田バス菅平高原行きが発車する3番乗り場に到着です。

上田駅 バス 3番乗り場 菅平高原

公共交通機関で登山をしていると、「夏以外はバスが運行していない」という状況に出くわすことが多くあります。

けれど、さすが菅平高原。冬にはスキー客がたくさん来るのでしょう。冬季も含めて、年間通して運行しています。

むしろ夏の方がオフシーズンなのかもしれませんね。8:15、お客さん5人未満で発車です。

上田バス 菅平高原線 500円 61分

片道500円という運賃がうれしい。SuicaなどのICは対応しておらず、現金かTicketQRだけだそう。

今回のコース

根子岳 笹 大スキマ

四阿山・根子岳を周回するとなると、根子岳に先に登る時計回りか、四阿山に先に登る反時計回りかというのがよく話題にあがるようです。

いろいろ調べれば調べるほど、「時計回り派」と「反時計回り派」、どちらの意見もあってわからなくなりました。今回はなんとなく四阿山から登りたくて、反時計回りです。

菅平高原ダボスバス停→菅平牧場駐車場→中四阿道登山口→小四阿→中四阿→四阿山→根子岳→展望台→菅平牧場駐車場→菅平高原ダボスバス停

歩いてみて、この順序でよかったと思いました。

理由は、四阿山に登るときに左手に見える根子岳が美しい。

そして、四阿山を下りきったときに、目の前に現れる根子岳がかっこいい。

ものすごく根子岳好きの人みたいになってしまいましたが、登っていてきつくなってきたときに、かっこいい山が目に入ると、元気が出るんですよね。

ただ、四阿山を下るところが、ぬかるみと木の根でけっこう滑るのでヒヤヒヤしました。下りが苦手な方は時計回りの方がいいのかもしれません。

ダボスバス停から菅平牧場へ

9:10ダボスバス停に到着しました。バス停のすぐ前に公衆トイレがあります。

横のテニスコートでは、ゼッケンをつけた若い選手がソフトテニスの試合をしていて、想像以上に賑わっていました。

ダボスバス停 公衆トイレ

菅平高原の案内図あり。これから始まる登山にわくわく!

菅平高原 案内地図 看板
四阿山 根子岳 案内地図 看板

「バス停より登山道入口看板まで3.5km(1時間)」

現在地から菅平牧場方面へ。料金所で入山料を払い、駐車場の辺りから青い点線に沿って四阿山に向かいます。四阿山に登った後はオレンジの線に沿って、根子岳へ。菅平牧場の横を通って下山、という計画です。

まずは普通の道なので逆に迷いやすいのですが、周りをよく見るとこんな風に看板が立っています。

根子岳 四阿山 登山道入口 通行可能時間8:00~18:00 明治大学

明治大学の敷地を通らせてもらうようです。ここが通れなかったら、この登山は成立しません。解放してくださっている大学に感謝。迷惑をかけないように、マナーを守って歩きたいです。

根子岳 四阿山 登山道入り口
これより先私有地

周囲の木の色づきに秋を感じながら歩き続けると、牧場の入り口が現れます。ここまでゆるやかーに登り続けてきたので、すでに体は温まってきています。

菅平牧場入口 看板 日本百名山四阿山 花の百名山根子岳

料金所では「クマ出没注意!」が目立っています。熊鈴を持参していることを確認して、気を引き締めます。

菅平牧場料金所 クマ出没注意!

入山料300円。「入山料の一部は百名山の保全再生に役立てています。」とのこと。こちらも、管理してくださっている方々に感謝です。

菅平牧場入山料金 大人300円 売店割引券100円 当日限り有効

絶品ソフトクリームでエネルギーチャージ

駐車場の辺りまで登ってきました。振り返ると、北アルプスが!望遠レンズがあったなら。無念。

駐車場の向いには牧場の売店があります。今回の登山は、帰りのバスの時間を考えると下山時にあまり余裕がない可能性があり、まだ山に登っていませんが、先にお目当てのソフトクリームをいただくことにしました。

入山料を支払ったときにもらった割引券が使えるので、100円引きで400円です。

濃厚で、でもくどくなく、後味さっぱり。牧場のソフトクリームのおいしさを堪能。

売店の中はすでにストーブがついていて、温かいところで食べるソフトクリーム。何という贅沢。幸せ。ぜひ食べてみてください。

右には北アルプス。絶景を楽しみながら、中四阿道登山口へ向かう

さあ、小腹も満たされ、予想を上回るおいしさに気分は上々。いよいよ、登山口へ向かいます。

売店の裏を少し登るとトイレあり。山の中にはないので、ここで済ませておきましょう。

青い空と、紅葉した木々。

そして右手に見える北アルプスの山々。

左には、これから登る二座が見えます。

ただ歩くだけなら問題ないコースタイムも、こうやって絶景の中にいると、ついつい足を止めてしまいます。この時点で、今回の登山は要注意だと自覚しました。計画書の時間を意識して歩くことを決意。(でも、この後もどうしてもたびたび立ち止まってしまう…)

ナンバーのない車が数台あるところが目印。左手に、登山口があります。

牧場の周囲の紅葉が盛りだったので、さすがに山の上は終わっているだろうなとこの辺りで予測がつきました。

小四阿、中四阿、そして四阿山へ 

やっとここから登山の始まりです。

青空に映える黄色い葉っぱ。ひんやりと冷たい空気。心地よい風に、どんどん心がリフレッシュしていきます。

しばらくは緩やかな登りで、紅葉を楽しみながらゆったり歩くことができました。

周り一面がオレンジ色に染まっているところもあり、ため息が出てしまいます。急がなくてはと思いつつも、どうしても立ち止まって、見回してしまう。

1650m超える辺りで葉はほとんど落ち、風を強く感じるようになってきました。

さらに、だんだんと道は急に。寒い季節でも、すぐに暑くなってしまう私。一方で、風の当たる体の表面は寒い。汗はかいているので、着るとさらに暑くなって汗をかいてしまうし、でも少しでも止まると寒いし…毎度のことですが、ウェアの調節が難しい。

白樺の道を登って開けたところに出ると、この景色!

紅葉の森の奥に広がる山の連なり。写真では表現できていないですが、北アルプスまできれいに見えて。まだ一つ目の山頂にも達していませんが、来てよかったという気持ちでいっぱいになりました。

よくよく見ると、槍ヶ岳かな?というトンガリも見えます。確証はないのですが、あそこはどこだろうと思いを馳せるのも大好きな時間です。

きれいな景色に元気をもらって、引き続き四阿山山頂を目指します。計画を立てたときからわかっていたことではありますが、アップダウンはあまりなく、ひたすら登ります。

途中のピークを目指して歩くものの、口が回らなくて小四阿・中四阿がうまく言えない。こあずまや・なかあずまや…。「さん」を語尾につけたくなってしまいます。

そんなこんなで歩いていると、突如左手にものすごい景色が現れます。

根子岳の爆裂火口。硫黄岳の爆裂火口もすごく好きだったので、どうやら私は爆裂火口好きなようです。このかっこいい景色がちらちら左手に見えるのを励みに、登り続けます。

時々振り返るとこの景色。

ピントが残念。

この辺りから、だいぶ岩がゴロゴロしてきました。

今度は四阿山側にどーん!!大迫力の景色に、目を奪われます。ここまでけっこう登った感じがしていましたが、まだまだ。少しだけ止まって写真を撮ったら、すぐに歩き始めました。

ところで、四阿山も根子岳も笹が多い山です。秋口辺りの記録では、藪漕ぎがあるような記載がありましたが、今回は藪に苦しめられることはなく、きれいに整備してありました。

終盤は、階段があります。階段は自分の歩幅との調整が難しい。息を整えて、一定のペースで歩くことを心がけます。

そして、2354m四阿山山頂に到着です!残念ながら雲が出てきてしまい、暗い印象。

周囲は開けていて景色はいいのですが、どんより天気もあってうまく写真に残せず。

寒空の下、山頂でごはんを食べました。さすが10月下旬の2000m越え。風が吹くとかなり寒いです。

お腹を満たしたら、長居せずに根子岳へ向かいます。バスの時間も気になるところ。

根子岳へ

途中まで来た道を戻り、分岐で根子岳方面に向かいます。

見えてくる根子岳!これからあそこに登るんだ!という期待感。でも、けっこう下るんです。山は登りが好きなのに、一旦下ってまた登るとなると、なんだかもったいない気持ちになります。

ここからが、この反時計回りコースで一番苦労したところ。2039m地点、鞍部の「大スキマ」までぐっと下ります。下の写真は大スキマ周辺から見た根子岳。

地形図からもわかる通り、短い距離でけっこう下ります。

さらに、

・段差が大きく、足を置く位置が難しい。

・土が削れており、根っこが張り出していて歩きにくい。

・粘土質なのか、ねちょねちょしていて滑りやすい。

よって、けっこう気を遣う下りでした。登りだったら、それはそれでハードな気もします。

私は背が低く、脚が短いので、こういった下りは苦労します。

お尻が汚れること覚悟で、お尻を地面につけ、脚を精一杯伸ばして、着地できる箇所を探します。木の根っこに手をついて、両手で体重を支え、ぴょんと降りることもあります。着地するところに気をつけないと、すべって大惨事になります。

背の高い人、脚の長い人と行くと、「え?そこ届いちゃうの?」と驚き半分、うらやましさ半分。

登りで段差が大きいときについては、幸い体が柔らかいので、つかめるところさえあれば手で体を引き上げて脚をひっかける、ということができます。股関節やもも裏の柔軟性の重要性を感じますね。

こうやって、アスレチック感覚で登れる山は大好きなのですが、今回のようにねちょねちょしていると話は別。すべる危険性と、汚れる危険性。ヒヤヒヤしながら下っていきました。

ということで、残念ながら下ることに必死で写真が一枚も残っていません…。

下りが苦手な方は他の方の記録も参考に、時計回りか反時計回りかを決めていただけたらと思います。

さて、大スキマまで来たら、いよいよ根子岳山頂に向かって登り始めます。

振り返ると、四阿山がよく見えます。写真がブレブレなのは、強風で寒さに震えていたから…?

遮るものが何もない。笹が風で揺れる音が響きます。

四阿山にはどんより雲がかかってきて、人も少なく、なんだか孤独な闘いになってきました。

それでも、景色がきれいで、どうしても立ち止まってしまう。

けっこう急な登りです。

根子岳は、笹に覆われていて穏やかな印象に見えていましたが、登ってくると岩の山なんだとわかります。

本当はゆっくり見たいところですが、なんせ風が強くて寒くて。バスの時間も気になるので、足早に先へ進みました。

ところどころ、ペンキでマークがついているところも。

そして、四阿山山頂を目指していたときに、見えたあの爆裂火口!かっこいい!こんなにすぐそばを通れるとは!まちがいなく「落ちたら終わり」。写真をさくっと撮ったら、山頂まであと少し。

四阿山を出てから1時間30分弱。予定よりもだいぶ時間をかけて、根子岳に登頂です。あまりの風の冷たさに達成感を感じる間もなく、写真だけ撮って下山を開始しました。

四阿山は日本百名山。一方、花の百名山に選ばれている根子岳。花好きの私としては、やっぱり夏に来たい。次は小根子岳も行きたいな。

雲が厚く、この鐘もなんだか物々しい雰囲気。

記録を見返したら、山頂滞在時間1分でした笑

展望台を通って菅平牧場に戻る

ここからは、菅平を見下ろしながら牧場に向かって降りていきます。

バスの時間が迫ってきて、後半は小走り。走る体力がまだ残っていることに自分でも驚きつつ、なんとしてもバスに乗りたい一心で、舗装路は特に、ずっと走っていました。

最終バスは18:35。これには余裕で間に合います。

けれど、寒空の下で2時間も待ちたくない。間に合うなら16:35に乗ってしまいたいという気持ち。

途中の展望台や、夕日に照らされる牧場の風景、かわいい牛さんたちを写真に収められなかったのは残念でしたが、ソフトクリームを先に食べておいてよかったーと心から思いました。

走りながら一瞬立ち止まって撮った一枚。

ダボスバス停から

走り続けたおかげで、余裕をもってバス停に到着。トイレで、着替えも済ませることができました。

帰路:上田バス→新幹線で東京へ

利用する公共交通機関は行きと同じですが、一応記録として残しておきます。

①上田バス 16:35ダボス発 17:30上田駅着

②はくたか570号 17:49発 19:12東京着 

帰りのはくたかは自由席。空いている席をなんとか見つけて座ることができました。軽井沢でたくさん乗ってきたお客さんはほとんど立っていました。外国の方も多く、軽井沢人気を改めて感じました。

秋の四阿山・根子岳登山 まとめ

ということで、最後はバタバタでしたが、最高の登山となりました。景色のいい山は、景色を楽しみつつ先に進まないといけないので、歩く速さの調整が難しいですね。

花を楽しむとなると、もっと時間が必要になります。夏は菅平に一泊して、ゆっくり花を愛でる山行にできたらと思いました。

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