《紅葉の盛りは大にぎわい》心がおどる秋の大菩薩嶺 紅葉登山 上日川峠から反時計回り

2024年10月20日(日)、紅葉を楽しみに大菩薩嶺登山に行ってきました。日本百名山の一つで、都内からアクセスしやすく大人気の大菩薩嶺。私も繰り返し訪れている大好きな山です。

今回は、ご一緒した方のご厚意で車での登山でしたが、これまでの電車・バスを利用した経験から、公共交通機関を利用する際のアクセス方法もまとめています。

何度行っても楽しい、紅葉の大菩薩嶺の魅力をご紹介します。

公共交通機関利用①JR中央本線甲斐大和駅→栄和交通バス上日川峠下車<所要約40分>

大菩薩嶺登山で最もメジャーだと思われるのが、上日川峠から登るコース。

上日川峠にはロッジ長兵衛という宿があり、テント泊ができるキャンプ指定地も設定されています。バス停も駐車場もあり、かなり人が集まるところ。山の中のわりには混雑していますが、これから登山する人たちのわくわく感が終結している感じがして、テンションが上がります。

下の写真は、2年前の上日川峠。

上日川峠に行くバスは、JR中央本線の甲斐大和駅から出ています。

季節運行のため、栄和交通バスのホームページをチェックしましょう。一般的な乗換案内の検索は使えません。毎年ダイヤが変わる恐れがあるので、必ず最新情報を確認して計画を立てましょう。

早朝に甲斐大和駅で降りる人は、大抵大菩薩嶺に行く人たち。みんなが一斉にバス停に向かって歩いているので、バス停の場所に迷うことはほとんどないと思います。

これまで私が行った際にはバスが増発することが多かったので、混雑を予測して対応してくださっているようです。とはいえ、登山中も混雑するので、特に紅葉の時期などハイシーズンは、余裕を見て到着することをおすすめします。

運賃は1020円です。

公共交通機関利用②JR中央本線塩山駅→山梨交通バス大菩薩峠入口下車<所要約25分>

もう一つ行ったことがあるのが、大菩薩峠入口バス停からスタートするコース。ぐるっと大菩薩峠を反時計回りに周回して、丸川峠を通過し、戻ってきます。

大菩薩峠入口へのバスは、JR中央本線塩山駅から出ており、山梨交通バスのホームページにダイヤが載っています。こちらも随時、最新の情報を調べるようにしましょう。

運賃は1回300円です。安い!

車利用は、駐車場の混雑に注意

さて、今回を入れて過去2回、車でも大菩薩嶺登山をしたことがあるので、車で訪れる際の注意点も簡単に書いておきます。

上日川峠にほど近い駐車場は早々にいっぱいになるようで、係員さんから、大菩薩湖北岸駐車場(第4駐車場)を案内されました。今回8時半すぎに到着したのですが、すでに第4駐車場内もいっぱいになってきており、空いている箇所を見つけるのに少し時間がかかりました。

駐車場はだだっ広い空き地のようなところで、みんながなんとなく整列して停めているという感じ。もっと遅く来た人たちはどこに停めたのだろうと心配になるほど。

こちらの第4駐車場はまさに「臨時」という感じで、簡易的なトイレがあります。今回、私は上日川峠にトイレがあるとわかっていたのでスキップしてしまったのですが、ここで済ませておくべきでした。

上日川峠のトイレはバスを降りた人たちも並ぶため大混雑。トイレだけで15分以上並んだと思います。人が多い分、トイレが詰まっていたり、ひどく汚れていたり。

トイレはあるときに済ませておく!これが鉄則ですね。

ちなみに、第4駐車場までの車道は舗装されていますが、ところどころで、落石が道路上にあり、これが落ちてきたら…と思うと恐怖を感じました。

第4駐車場から上日川峠の登山口までは、約10分だそう。今回の私たちはのーんびり歩いて20分。道は明瞭ですが、いきなり斜面をぐいっと登らなくてはいけません。とはいえ距離は短く、少し登れば、そこからは木道や平らな道を歩くので、ほんの少しの辛抱です。

今回のコース

紅葉 森 朝日 差し込む光

上日川峠からスタートし、福ちゃん荘から大菩薩峠、山頂を時計回りで巡る周回コースです。

前回の四阿山・根子岳同様に、時計回り・反時計回り問題がありますが、大菩薩嶺に関しては反時計回りが好きです。景色を楽しみながら大菩薩峠から山頂へ向けて登っていけるところがお気に入り。

下りの序盤は浮石が多く少し急なため、山に不慣れな人だと怖く感じるようです。時計回りで登っている人も多くいるので、コース選びは、自分の体力や経験、好みで決められるといいと思います。

大菩薩湖北岸駐車場(第4駐車場)→上日川峠→福ちゃん荘→大菩薩峠→親不知ノ頭→賽ノ河原→雷岩→大菩薩嶺(山頂)→福ちゃん荘→上日川峠(→大菩薩湖北岸駐車場へ)

上日川峠から福ちゃん荘を通って大菩薩峠方面へ

上日川峠から福ちゃん荘までは、緩やかな登り。たくさんの人が一度に登りだすので、ここまでは団子状態。写真を撮るたびに立ち止まって、後ろの人に道を譲ります。

この日は、予報でイメージしていたよりも天気が悪く、霧が辺り一面立ち込めていました。そんな中で時々現れる青空と、差し込む太陽の光がなんとも神秘的で。天気ひとつでこんなにも心が明るくなるのだと思えました。

紅葉 森 霧 青空

濡れた落ち葉に紅一点。鮮やかな朱色に目を奪われます。

落ち葉 紅葉

私は、この福ちゃん荘までの森の紅葉が大好き。そんな思いが通じてか、少しずつ空が明るくなってきました。

福ちゃん荘の写真がないかと探していたら、約10年前の写真が残っていました。細かいところは変わっていると思いますが、今でも趣はほとんど同じ。ホームページによると、今年で80周年だそう。10年では大きな変化がないくらい、長年たくさんの登山者を見守ってきたのですね。

福ちゃん荘では、予約するとほうとうが食べられます。行くときに予約をして、下山するときに食べるというシステムなよう。その他、馬刺しやおそばなどもあります。

福ちゃん荘から大菩薩峠へ向かう

気持ちのいい紅葉の森を大菩薩峠まで歩いていきます。

下の写真は勝縁荘。既に閉館してしまっているそうですが、味のある建物の雰囲気が風景と合っていてとても素敵な雰囲気。

この辺りは苔が多いです。再びうっすら出てきた霧と苔の生えた静かな森。癒される。

深呼吸をしながらゆっくり散策を楽しんでいると、左手に建物が見えてきます。介山荘です。大菩薩峠はもうすぐそこ。

紅葉 森 霧 

介山荘のすぐ隣には休憩舎と公衆トイレがあります。個室は狭いですがきれいです。ありがたい。

介山荘の売店にはたくさんのおみやげもの。軽食もいただけます。

大菩薩峠から雷岩

介山荘の売店を抜けると、大菩薩峠の看板が目の前に。時々青空が出ていたので晴れを期待しましたが、上に行くほど霧がかかっており、周りは真っ白。それでも、たくさんの人たちがここで写真を撮ったり休憩したりと、とても賑わっていました。

晴れていればこんな感じ。これから登る方向がよく見えて、気持ちのいい景色です。

大菩薩峠のこの看板があまりに有名で、ここが山頂だと思ってしまいそうになりますが、ここはあくまでも通過点。ここから雷岩までの稜線歩きに大菩薩嶺登山の魅力がぎゅっと詰まっています。

それなのに、あいにくの景色。時々、霧から水やら氷やらの粒が降ってきて、寒い。その後も、霧の隙間からのぞく青空と景色に励まされながら、快晴のときとは違う大菩薩の姿を楽しみました。

足元にはかわいいお花。リンドウかな?お花の名前はなかなか覚えられません。予想はついても、似た花が多く、確信をもてるだけの知識を得るのが難しい。

眺めが最高なはずの親不知ノ頭は何も見えず、通過です。下は数年前の写真。

多分この写真も、親不知ノ頭辺りから。

富士山と大菩薩湖がきれいです。

親不知ノ頭からほんの少しで、賽ノ河原にたどり着きます。今回はあまりに真っ白なので、避難小屋の写真だけ撮って通過。

「賽の河原」が死後の世界に関する言葉ということは知っていましたが、あまりに記憶があいまいだったので調べてみました。辞書によれば、賽の河原とは仏教の言葉。死後に渡るとされている「三途(さんず)の川」の河原を指します。親よりも先に亡くなってしまった子供が、父母を供養するために石を積んで塔を作りますが、絶えず鬼が塔を崩しに来ます。きりがなく子どもは苦しみます。そこに救いとして現れるのが地蔵菩薩だそう。

ここの景色を見て、昔の人は賽の河原をイメージしたのでしょうか。「大菩薩嶺」という名前からも仏教とのつながりを感じます。ちなみに、大菩薩峠が現在の位置とされたのは近年のことで、かつては賽ノ河原が大菩薩峠だったという記述も見ました。

山に登っていると、不思議に思うこと、知ると面白いことがたくさんあり、知識を広げるきっかけになりますね。

この写真は5年ほど前の様子。

その後も、霧が出たり抜けたりで、一喜一憂しながらの登山です。

霧の切れ間から大菩薩湖と紅葉に染まる森が現れたときには、「わあ。と思わず声が出ました。

山頂

大菩薩嶺の山頂は地味で知られています。周囲は木で覆われ、山頂の標識以外にこれと言ったものはありません。山頂に行くためには、最短コースから少し外れる必要があるため、時間と体力次第では行かなくてもいいかもしれません。

私は、山頂付近の紅葉が好きで、紅葉をお目当てに山頂へ。残念ながら、ますます霧が濃くなってきてしまい、気温も低下。どんよりとした写真です。

こちらもまた数年前の写真なのですが、天気がよければこんな風に青空に映える紅葉が楽しめます。派手な紅葉ではありません。ささやかです。でも小さな赤い葉っぱがかわいくて、見ると元気をもらえます。大菩薩峠から雷岩までは人が多く、岩の上で道を譲り合わなくてはいけない場面もあり、何かと気を遣います。山頂付近は人が減るので、下山前に静かな森でほっと一息つける、そんな良さも感じています。

花以上に、木の種類は覚えることが難しく、名前の分かる木は数えるほどしかありません。教わってもすぐに忘れてしまいます。例え名前がわからなくても、花や木をじっくり観察する山歩きも大好きです。

下山 福ちゃん荘へ

「今回のコース」でお伝えしたとおり、下山の最初は少し急。浮石で足元が不安定なので、不慣れな人は用心して降りましょう。トレッキングポールがあると安心かもしれません。

標高を下げると霧は消え、きれいに色づいた葉っぱがきらきら光っていました。最後は福ちゃん荘の分岐に合流。来た道を戻って上日川峠へ。

ほうとうでご褒美 ロッジ長兵衛

下山したのは15時。気温はどんどん下がり、厚着をしても寒いほど。お腹も減ってきたということで、ほうとうをいただくことにしました。

一味をかけて。あったまる~。ボリューム満点!栄養満点!バスの時間を気にせずに食べられるのは、車のおかげ。いつもは足早にバスに乗り込むのでバタバタすることが多く…ありがたいことです。

さらにこの後、やまと天目山温泉で日帰り入浴をし、心も体もぽかぽかで帰路につきました。

紅葉の大菩薩嶺登山 まとめ

これまでの大菩薩嶺登山の情報も付け加えながら、今回の紅葉登山について紹介してきました。霧には霧の良さがありますが、ド快晴を経験したことのある私からすると、残念な気持ちは否めません。

最後まで楽しく登山できたのは、紅葉の美しさとほうとうのおかげ。秋を大満喫の山行でした。

※数年前の景色です。

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